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カンジダ症の種類とその症状

カンジダは男女ともに見られる感染症であり、自発的発症と他人を介しての発症との2つがあります。
膣カンジダが広く知られていることから性感染症の1つと考えてしまう人もいますが、そうではなく、性交渉経験が無い場合でも発症の可能性がある病気です。
原因は人の体内にもともと存在する真菌(カビ)が何らかの理由で増殖してしまうことがあり、炎症が生じなければ治療対象とはなりません。

カンジダの原因は、男性の場合には免疫力の低下や抗生物質の使用、性行為による感染、皮膚環境の不衛生などがあります。
男性は女性に比べて発症率は小さいものの鬼頭を中心とした異常が現れ、かゆみやただれ、小さな水疱、赤くなって白いカス上のものが出ます。

女性は膣に起きるケースが非常に多く、病名としては膣カンジダ症が用いられます。
主な原因には体調の崩れがあり、女性特有のものとして生理の前後や妊娠時などにおけるホルモンバランスの変化があります。
男性と同様に寝不足や疲労・風邪などの免疫力低下や抗生物質使用による常在菌バランスの崩れも発症する原因になり、夏場の蒸れや発汗など高温多湿の環境も大きく影響します。
また、糖尿病や性的接触、ガードルなど締め付けの強い下着を着用することも原因になります。

膣カンジダの典型的な症状は、外陰部の痒みと多量のおりものの2つです。
非常に強い痒みがあり、強い場合などでは痛みに感じる場合もあるほどです。
おりものはヨーグルトやチーズなどのように白濁をしており、下着に着くために簡単に異常に気付くことができます。
進行してしまうと膣内と外陰部に炎症や赤発による浮腫を起こすことなり、性交時にも痛みが伴うようになります。

常在菌の異常増殖が原因となるカンジダは、誰もが発症する可能性があります。
特に女性の場合には10代から50代のうち約5人に1人は経験しているとされており、厄介なのが再発しやすい点です。
例えば、大手製薬メーカーによる16歳から54歳の女性1500人を対象とした調査では1年以内の再発回数1回が62%、2回以上発症回数に至っては38%の高さを示しています。

カンジダ症の治療方法と治療薬

カンジダの治療薬には外用薬と内服薬の2つがあります。
現在、多くの商品が販売されており、中でもケトコナゾールとエンぺシドは広く使用されています。
内服薬には服用するタイプと膣用剤として使用するものがあり、医療機関で処方されるのは膣用剤の方です。
服用するタイプは手軽さが魅力な面はあるものの、通販でのみ購入することができます。
輸入代行業者を利用するために自己責任になり、副作用などを十分に把握した上で使用することが重要になります。

ケトコナゾールは局所投与をすることで効果をが期待できるイミダゾール系の治療薬です。
日本においては経口投与は認められておらず、クリームとローションが販売されています。
カンジダの第一選択薬として使用されることが多く、刺激が少ないこともありびらんなどの症状には最も適した治療薬になります。

膣カンジダで効果的な治療薬はクロトリマゾールが該当します。
クロトリマゾールは抗真菌薬であり、知名度が高いものにはエンペシドがあります。
クロトリマゾールは高い抗菌作用を持ち、エンペシドは有効性・菌消失率ともに高く、副作用もほとんどないものになっています。

エンペシドは商品名であり、膣内に挿入して使用する処方薬です。
一方、以前に医師から膣カンジダの診断・治療を受けた人に限り薬剤師のいる薬局等で購入できる商品もあり、再発治療薬として販売されています。
エンペシドは発泡性の膣錠になっており、1日1回1錠を6日間継続で使用します。

使用における副作用には、主なものとして熱感や刺激感、そう痒、発赤などがあります。
発症率は非常に低く、承認時・承認時以降の調査症例5,771例中64例(1.11%)に副作用が確認されており、熱感が0.73%と最も多い割合になっています。

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